TSUBURAYA GALAXY

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IMAGINATION!TSUBURAYA・GALAXY 塚越隆行 『TSUBURAYA・GALAXY』創刊 スペシャルインタビュー [前編]

IMAGINATION! TSUBURAYA・GALAXY
円谷プロダクション 代表取締役会長兼CEO 塚越隆行
『TSUBURAYA・GALAXY』創刊 スペシャルインタビュー
[前編]

塚越隆行

過去と未来の両軸で考える
その背景を伝えることが、
ますます大切になってくる

(聞き手:清水 節)

——いよいよ、『TSUBURAYA・GALAXY』という名のオウンドメディアがスタートしましたね。「円谷プロが創り出す世界を、より楽しんでいただくためのプレミアムデジタルメディア」を立ち上げた意図は何でしょう。

 その質問に答えるには、まず僕がこの会社をどのようにしたいと考えているのか、というところから説明した方がわかりやすいと思います。円谷プロダクションは伝統のある会社です。草創期に会社を軌道に乗せていった円谷英二さんや長男の一(はじめ)さん。作品づくりに貢献されたテレビ局の栫井巍(かこい たかし)さんや飯島敏宏さん。ストーリーやデザインにおいて世界観を築き上げた金城哲夫さんや成田亨さん。多くの作り手たちのクリエイティブなアイディアがパッションと結び付き、時代の勢いと相まって、映像史に残る作品を生み出してきました。作品群はもちろん、僕は“遺伝子”を大事にしていきたいと思っています。これからも円谷プロが作品を作り続けていく中で、その遺伝子は継承されていきます。そして、これまでに作ってきた作品群を好きになってくれている人たちを大事にすることが、まず基本姿勢です。
 現在、英二さんが残した「観ている人に驚きを与え、その驚きを糧に平和や愛を願う優しさを、そして未来に向かう希望を育んでもらいたい」という言葉を、会社のビジョンとして掲げています。言葉の意味を考えれば、円谷プロにはもっといろいろな作品があってもいい。「ウルトラマン」や「怪獣」という大スターや「特撮」という技術。こうした要素を大事にしながら、将来的にどんな方向に向かっていくのか。その道筋を示していきます。

お客さんとの接点こそが「ブランド」を作っていく

——原点を見つめながら、今後のクリエイティブを考えていくわけですね。

 そうですね。つまり、過去と未来という両軸で考えるのが、僕の仕事だと思っています。これまでは、作品を黙々と作ってきた時代といえるかもしれない。一方これからは、僕らが考えていることや、その背景を発信していく。“伝える”という仕事が、ますます大切になってくるのではないかと。作品や商品、そしてイベントを通した、お客さんとの接点こそが「ブランド」を作っていくことになります。そうしたすべてを、きちんと伝えていくことができるメディアが、『TSUBURAYA・GALAXY』だと考えています。
 当初は、コアな人たち向けの情報が中心になるかもしれませんが、ゆくゆくは、ファミリーを中心とするライト層に楽しんでいただけるようなメディアも、立ち上げたいと思っています。要は、ファンの方々とのコミュニケーションです。円谷はこれから何をしたいのか。これまで何を伝えてきた会社なのか。それを理解していただきたい。レジェンドと呼ばれる方々を始め、クリエイターや文化人、さらには僕らの仲間たちも含め、いろいろな人々が語らい、執筆していきます。テキストや写真だけでなく、映像や音声も駆使して『TSUBURAYA・GALAXY』から発信していきたいと考えています。

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