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TSUBURAYA CONVENTION 2019 スペシャルインタビュー

——東京ドームホテルで開かれる数々のイベントプログラムの中には、【カルチャー】のカテゴリーに入るものも目立ちますね。

 『TSUBURAYA・GALAXY』で「日本人とウルトラマン」を連載中の思想家で人類学者の中沢新一さんと、メディアアーティストにして研究者の落合陽一さんという知の巨人をお迎えして、ウルトラマンを媒介とする日本文化とデジタル文化の可能性を語っていただきます。『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラマンティガ』などをモチーフにして、「ULTRAMAN ARCHIVES」のツブコンスペシャル企画も編成しました。今に至る特撮文化の礎(いしずえ)を築いた伝説の「怪獣倶楽部」誕生秘話。監督、出演者による熱きトーク。そして『ウルトラマンティガ』のスタッフが語るストーリー構築の葛藤などなど。カルチャーを楽しむと同時に、グリーティング的な要素もあって、コア層に満足いただけるプログラムではないでしょうか。
 4つめの要素【コレクション】は、大規模な「グッズエリア」による展開です。一点もののような稀少性の高いプレミアムグッズも、ご用意できると思います。このエリアには、海洋堂さんに協力していただく「TSUBURAYAワンフェス」も含まれます。要するにモノの売り買いの場というよりも、円谷作品に特化したグッズを楽しんでいただくエンターテイメント空間という発想ですね。コレクターズアイテムもまた、円谷英二のビジョンを伝える手段のひとつであり、円谷プロのブランドにとって大切な要素です。

温故知新による表現の新しいエンターテイメント

——さて、併設イベントについてもお聞かせください。

 11月7日から来年の1月26日まで東京ドームシティGallery AaMoで展開する体感エンターテイメント「空想科学 かいじゅうのすみか」ですね。これは絵本を起点とした、ひとつのコンセプトであり、作品でもあります。円谷プロのストーリーから生まれた「かいじゅう」たちの出自や生態を再確認して、新たな発見をしていただきます。そのために、これまで手掛けてきたミニチュアやスーツといった特撮のノウハウと、パナソニックさんに提供していただく最新の映像・音響のデジタル技術を融合させます。いわばこれも、温故知新による表現の新しいエンターテイメントといえるでしょうね。

——過去・現在・未来を貫く円谷プロのストーリーが一堂に会し、ファンをおもなしするという祭典は、確かに存在しませんでした。過去とは決して古びたものではなく、「普遍性」のことではないかと感じました。

 まさにおっしゃる通り。とりわけウルトラマンシリーズの初期の3作品は時代を超える普遍性が高いゆえに今なお愛され、そしてひとつのフォーマットにもなり得たわけです。普遍性こそがクリエイティブの根本。温故知新とは、普遍的なことと新しいものを組み合わせて、ファンの皆さんに喜んでいただける、より素敵なストーリーを導き出すという意味でもありますね。
 僕は、お客さんをユーザーとか消費者といった言葉で捉えたくないんです。ツブコンは、企業側の論理による情報発信の場とは異なるものだと考えています。ウルトラマンシリーズや円谷ワールドを愛し続けてきてくれたファンに楽しんでいただく、究極のおもてなし空間であるといえるでしょう。「楽しむ」という言葉は、いろいろな感情を指しますよね。いち早く知り、感動し、高揚し、知見を拡げ、愛を深める。それがツブコンです。円谷プロが総力を結集して臨む2日間の祭典に、大いにご期待ください。

TSUBURAYA CONVENTION 2019公式サイト

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