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第4回 冬木透作曲「交響曲ウルトラコスモ」

鈴木俊太郎の円谷音楽館
第4回 冬木透作曲「交響曲ウルトラコスモ」

鈴木俊太郎

皆さん、こんにちは。
さて、いよいよ円谷プロ史上最大の祭典、「TSUBURAYA CONVENTION」の概要が発表されました!
見逃せないイベントが目白押しなわけですが、円谷音楽館的に注目なのが12月15日にTDCホールで行われる「ULTRAMAN MUSIC LIVE~THE SYMPHONY~」です。
今回は、そこで演奏される予定の、冬木透作曲「交響曲ウルトラコスモ」にスポットを当てましょう。なぜなら、今回とてもスペシャルな初演なのです! 「いやいや、この曲の初演は1993年でしょう」と心の中でツッコミを入れたあなた、正解です! でも、今回も初演なのです。それは、この曲のために上原正三さんが書き下ろしたナレーションとともに演奏されるからなのです!
ということで、早速、作曲家の冬木透さんにお話を伺いましょう!

ウルトラマンたちが暮らしている世界を音にした

——まず、この交響曲を書くきっかけはあったのですか?

冬木:構想自体は、『ウルトラセブン』の頃からあったんですよ。最初にウルトラマンができて、次にセブンの企画があがって段々にシリーズ化されていったでしょう? 『セブン』の企画があがった時にね、多分大きなシリーズになる芽が出てきたと思うんですよ。そう感じました。だから、大きく育っていくぞ、と感じたことがきっかけですね。
 なぜ、『セブン』の頃に感じたことがきっかけになったかというと、僕の中で大きな計画がありましてね。それは、ワーグナーの楽劇(ワーグナーが確立したオペラの手法)の手法、これはたとえば登場人物それぞれに家系があってね、その家系によってモティーフ(音楽的なテーマ)が違うんですよ。だから、このモティーフが出てくるとこの家系の人を表現しているというのが、音楽でわかるんです。作曲学的にはライトモティーフっていうんですが、それでシリーズの音楽の全体を構成する。僕はそれをやりたかったんです。ただ、なかなかプロデューサーに理解してもらえなくて、残念ながらその構想は陽の目をみなかったわけです。
でも、エースあたりだったかな? シリーズも続いて、ウルトラマンを表現するライトモティーフも増えてきた。だからライトモティーフを用いて世界観を表現できるかなと思ったんですよ。