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第7回「かいじゅうのすみかテーマ曲」

鈴木俊太郎の円谷音楽館
第7回「かいじゅうのすみかテーマ曲」

鈴木俊太郎

皆さん、こんにちは。
10月3日に、新コンテンツ「かいじゅうのすみか」の音楽が冬木透さんと小西貴雄さんの共作曲で作られたことが発表になりました。
既に最新PVで聴くことができますが、この曲、実は総尺6分以上の壮大な楽曲です。今回は、このテーマ曲に焦点を絞ってお話を進めていきましょう。それでは、「かいじゅうのすみか」音楽の世界へいざ!

「ウルトラ音楽の父」と呼ばれる
冬木透さんに作曲を依頼

 作品の音楽を作るパターンは大きく2つあります。
 まず映画の場合は、既に映像制作が進行していて、その映像に音楽を当てはめます。つまり、●分●●秒●●F(フレーム)から●分●●秒●●F(フレーム)まで、たとえば「ウルトラマンと怪獣が戦うシーンでウルトラマンが劣勢」など映像に合わせて細かな指示が入るパターンです。
 もうひとつが、主にテレビシリーズの場合で、楽曲を作る時点では映像は存在しておらず、脚本のプロット、キャラクターの設定、デザインをもとに、制作プロデューサー、監督とのディスカッションでイメージを固めて作曲に入るパターンです。
 「かいじゅうのすみか」は、完全に後者のパターンでした。映像に音楽をはめていく作業も楽しいですが、新しい世界観をゼロから作り上げるのも素晴らしい作業です。新しい世界観なのですが、実はメッセージとして「ウルトラQ」から始まる歴代全作品に共通するテーマの表現でもありました。ですから、作曲家は、ウルトラマンシリーズの根底に流れるテーマを音で表現するのに最も相応しい「ウルトラ音楽の父」と呼ばれる冬木透さん(以下冬木先生)にお願いすることにしました。小西貴雄さんとの共作曲ということでご快諾を頂き、制作に入ることになったわけです。現在、円谷プロダクションが使用しているサウンドロゴ(作曲:冬木透 編曲:小西貴雄)を作ったお二人ですから、コンビネーションには何の心配も要りませんでした。