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円谷特撮メカ 第1回「星川航空の航空機、万城目淳の車」

円谷特撮メカ
第1回「星川航空の航空機、万城目淳の車」

『ウルトラQ』におけるメカニックとは

「星川航空の航空機」と「万城目淳の車」

円谷プロ作品は、いつも見る者の“憧れ”を実際の形にして映像の中に登場させ続けてきた。宇宙への“夢”がウルトラヒーローに、闇深き未知の世界への“畏怖”が怪獣に、“理想”や“警鐘”がドラマに仮託され、見る者の心をずっと揺さぶり続けて来た。そういった“憧れ”の対象として、円谷プロ作品の中で様々な形で描かれてきた、忘れ得ぬものに「メカニック群」の数々がある。空飛ぶ巨大戦艦からほんの指先サイズの特殊な部品に至るまで、数々のメカニックが半世紀を越えて紡がれ続ける円谷プロ映像史に登場してきた。きっと円谷プロ作品ファンの誰の胸にも、忘れじの円谷特撮メカが存在しているに違いない。ここではそれらのメカニックに特化して語るページを設け、それらメカニックの魅力を改めて追求・検証してみたいと思うので、暫しのお付き合いをお願いしたい。

多くのファンに今なお深く愛され続けている「円谷特撮メカ」、その原点となるものはそもそも何か?
様々な論議があるところだろうが、半ば独断的に述べさせていただくとするなら、『ウルトラQ』における「星川航空の航空機の数々」と「万城目淳の自家用車」が原点とするに足る資格を十二分に持つメカニックと言えはしまいか。

作品制作ナンバーで『ウルトラQ』を眺めた時に、制作第1(放送第4)話の「マンモスフラワー」における炭酸ガス固定剤、制作第2(放送第22)話「変身」の熱原子X線、制作第3(放送第25)話「悪魔ッ子」の超短波ジアテルミーなども大いに気になる(熱原子X線や超短波ジアテルミーのシステム構成や理論づけにも大いに頭を悩ませ、解明したい!)ところではあるが、『ウルトラQ』全話において、押しなべて平均的に活躍するものという観点から、今回はこれら各話のゲストメカニックの類いはまたの機会に、とさせていただき、さらに“憧れ”の対象としてのメカニックを論じようという本論の主旨に即し、「星川航空の航空機」と「万城目淳の自家用車」にお題を絞ってお届けする次第である。