TSUBURAYA GALAXY

TEXT SIZE

標準
創刊記念メッセージ

創刊記念メッセージ

中沢新一

日本人とウルトラマン

このたび『TSUBURAYA・GALAXY』に「日本人とウルトラマン」という連載を始めます。
怪獣特撮は日本人のお家芸として発達してきました。そこに深い文明論的なテーマが隠されているとつねづね考えてきましたが、そのことを全面的に深く掘り下げて考える機会を与えられて、とてもうれしく思っています。古代から現代にいたる長い時間をかけて、日本人の心の深層に触れる存在として、怪獣のイメージは変容を重ねてきました。そこに一貫して見いだされる思想を取り出すことによって、「日本学」の新しいジャンルを開いてみたいと願っています。どうぞ楽しみにしてください。(中沢新一)

中落合たかし

TSUBURAYAライブラリー

幼い頃に初めて覚えた会社名が「円谷プロ」だった。フィギュアではなく人形と呼ばれていた怪獣の足の裏に、刻印されていたからだ。その名を口にすればマジカルな響きが伴い、たちまち空想が拡がった。何もウルトラマンシリーズばかりじゃない。夢工房が生み出す映像をリアルタイムで追いかけてきた者として、あの頃に観た作品の記憶を語っていこう。放送当時の世相と併せ、次世代へパッションを伝えていきたい。(中落合たかし)

清水 節

ARCHIVESプロジェクトレポート

2018年夏に「ULTRAMAN ARCHIVESプロジェクト」は正式に動き出した。半世紀を超えてもなお愛され続けるウルトラマンシリーズを、映像・出版・上映会・商品化などを通して改めて検証し、その魅力を伝えていこうという試みだ。ビデオグラム化される「プレミアムトーク」は、制作に携わったレジェンドの証言や著名人・クリエイターの現代ならではの視点から、多角的に作品価値を掘り下げるノンフィクション。今一度、円谷プロが自らの創造性を見つめ直し、ブランドを築き直すともいえる企画に深く共鳴し、構成・演出・取材の立場で関わらせて頂いている。『TSUBURAYA・GALAXY』では、さまざまな方々への取材を通じて得た筆者のインプレッションをベースに、ビデオグラムには反映しきれなかった情報も盛り込んで、レポートを連載していきます。(清水 節)

タカハシヒョウリ

タカハシヒョウリの“ウルトラマンは電子コラムの夢を見るか?”

はじめまして! このたび円谷プロダクションの新メディア『TSUBURAYA・GALAXY』に参加させていただきます、タカハシヒョウリです。本職はミュージシャン、リアルタイムウルトラマンはグレート、一番好きな兄弟はエース、初恋の人は南夕子。よろしくお願いします。

僕は、「ウルトラマン不在の時代の子供」でした。
80年代後半から90年代前半、テレビに新しいウルトラ戦士が登場することはなく、再放送や漫画作品、そしてたまに親に連れて行ってもらえるレンタルビデオ屋が、数少ないウルトラの星に繋がる道でした。それでも僕は、目一杯にウルトラマンが大好きでした。幼稚園の卒園アルバムに書いた将来の夢は「ウルトラマンになりたい」。たとえウルトラマン不在と言われる時代でも、ウルトラマンシリーズは僕の心をそれだけ掴みつづけていました。物心ついてからは、切通理作先生の『怪獣使いと少年』が、庵野秀明監督の『新世紀エヴァンゲリオン』が、そして新しいウルトラマンシリーズや過去の円谷作品が、僕をさらに深く引き込んでいきました。
そうして気づいたら、仲間たちとウルトラマンシリーズの楽曲をバンドで演奏してリリースしたり、こうして円谷公式のメディアで物を書かせていただいてたりしているのです。一人の少年の未来を決定付ける魅力、それだけの力が円谷作品にはあります。その魅力を、今度は僕自身が発信していきたい。せっかく与えていただいたこの『TSUBURAYA・GALAXY』という舞台で。

僕の連載では、できる限り「ウルトラマン不在の時代の子供」だった自分の世代ならではの切り口で、原点から、90年代、さらに最新作まで様々な円谷作品の魅力にアクセスできるような記事を目指していきたいと思っています。錚々たる大惑星が並ぶこの“GALAXY”の中では若輩モノの新星ですが、円谷作品を愛する皆様と一緒に、さらにこれから円谷作品を愛していくだろう新しい世代のために、すべての「ウルトラマンになりたかった人」たちにとって『TSUBURAYA・GALAXY』が価値あるものになるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。(タカハシヒョウリ)

1/2