TEXT SIZE

標準
TRI-SQUAD NOVEL SERIES From TRI-SQUAD VOICE DRAMA 第4回 超伝説新章~ウルトラマンタイガは太陽のように~

連載小説
TRI-SQUAD NOVEL SERIES
From TRI-SQUAD VOICE DRAMA
第5回 黄金惑星の激闘

足木淳一郎

イラスト 後藤正行

 ❶

 光の国に古くから伝わる伝説によれば、二重の光通さぬ暗闇を抜けた先に、もう一つの大宇宙が広がっているという。タイタスとフーマに出会う以前、俺はその神秘の宇宙からやって来た戦士と熾烈な戦いの中で出会い、友情を結んだ。これは、俺がまだ、宇宙警備隊の訓練生だった頃の物語

 広大な宇宙を大円盤は進む。
 私は今、U40の誇るスペースシップ『ウルトラ大円盤』のブリッジにいる。
 目的地は惑星G。U40と国交を結ぶ黄金郷と呼ばれる星だ。
「間も無く到着だ。小型艇の準備を」
 スペースシップの責任者であるニックス艦長の号令に、船内は慌ただしくなる。ニックス艦長はティアドロップのサングラスをキラリと光らせると船員たちの作業を見守った。
 先の大戦——ヘラー軍団との戦争においてもこのウルトラ大円盤を任されていたニックス艦長は、戦いが終結した後、地球からやってきた勇敢な同志たち『科学警備隊』の面々を彼らの故郷まで送り届けた。その道中、科学警備隊を率いたゴンドウという男と意気投合し、友情の証として彼の愛用していたサングラスを譲り受けたそうだ。
「あの男の姿勢というのはそれは素晴らしいものだった。あれほど熱い情熱をもった男はU40にもおるまい」
 よほど惚れ込んだのだろう。私も顔をあわせるたびにゴンドウキャップの話を聞かせてもらった。ウルトラ人特有の神聖な出で立ちに無骨なサングラスはいかにもアンバランスだが、これも地球とU40の友愛の一つの形なのだと思うと羨ましくもある。
 私が二人の友情に想いを馳せていると、船内にアラートが鳴り響いた。艦が目的地である惑星Gに到着した合図だ。
「現地の指揮は一任するぞ、タイタス」
「は……。しかし本当に私で良いのでしょうか。使節団の代表などと」
「謙遜するな。お前ほどの若さでスターシンボルを授与された者は例にない。ザミアスのとこの鼻垂れが、いまや立派な賢者の一人じゃないか」
 そう笑うニックス艦長に見送られ、私は小型艇に向かった。