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第10回 Episode25「怪彗星ツイフォン」

『ウルトラマン』エピソードガイド
第10回 Episode25「怪彗星ツイフォン」

氷川竜介

氷川竜介

氷川竜介

氷川竜介 ひかわ・りゅうすけ

1958年兵庫県生まれ。明治大学大学院 特任教授。東京工業大学卒業後、メーカー勤務を経て2001年に文筆家として独立。文化庁メディア芸術祭審査委員、毎日映画コンクール審査委員、東京国際映画祭プログラミング・アドバイザーなどを歴任。主な編著等:「20年目のザンボット3」(太田出版)、「日本特撮に関する調査報告書」(文化庁)、「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」(カラー)など。

 放送2年目の元旦オンエア回である。お正月らしく、彗星衝突を背景に三大怪獣が激闘を展開する祝祭感あふれる豪華なエピソードとなった。その冒頭は、不穏なナレーションから幕を開ける。
「遠い宇宙の彼方から、あたらしい彗星がやってきた。赤い尾を引いたそれは、ツイフォンと名づけられた。ツイフォンは、地球をめざして刻々と近づいた。そして、電子計算機がはじき出したツイフォンの軌道は……」

 岩本博士によれば、地球と衝突する確率は83%で、最悪の場合、地球は消滅するという。やがて計算精度が上がり、5万5860キロの距離で衝突は回避されることが判明した。大きな被害は出ないと予測されたものの、彗星の接近にともなう特殊な宇宙線が観測され、科特隊パリ本部からは水素爆弾が自然爆発する可能性が通達された。地球防衛委員会は安全を図るよう各国に指示したが、イデ隊員はオホーツク海の海底200メートルに廃棄された旧型の水爆が6個紛失した事件を思い出した……。ビル街の地下に避難した大衆は不安におびえ、水爆の恐怖も噂になっていた。