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第11回 Episode23「故郷は地球」

『ウルトラマン』エピソードガイド
第11回 Episode23「故郷は地球」

氷川竜介

氷川竜介

氷川竜介

氷川竜介 ひかわ・りゅうすけ

1958年兵庫県生まれ。明治大学大学院 特任教授。東京工業大学卒業後、メーカー勤務を経て2001年に文筆家として独立。文化庁メディア芸術祭審査委員、毎日映画コンクール審査委員、東京国際映画祭プログラミング・アドバイザーなどを歴任。主な編著等:「20年目のザンボット3」(太田出版)、「日本特撮に関する調査報告書」(文化庁)、「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」(カラー)など。

 TBS映画部から『ウルトラマン』に参加した実相寺昭雄監督は、脚本家の佐々木守と組んで物語・映像とも異彩を放つエピソードを手がけている。全6話のうち5話分をまとめた映画『実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン』は1979年3月17日に松竹系で劇場公開され、第三次怪獣ブームを加熱する役割を果たした。ウルトラマンシリーズの幅を拡げ、次世代へつないだ監督なのだ。中でもこのジャミラ登場回は、「人間が怪獣に変身する恐怖」と「国家権力が個人を圧殺する非情さ」を描き、大きな問題提起と余韻を残した。

 東京で開かれる国際平和会議へ参加予定だった各国代表者たちが、次々と船や飛行機ごと謎の爆発事故に遭遇した。事態を重くみた科学特捜隊パリ本部は精鋭アラン隊員を派遣し、日本支部との合同調査が始まった。轢き逃げ犯人の乗った車とパトカーが「見えない壁」に衡突する謎の事故が発生し、解決の糸口が生まれた。