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タカハシヒョウリのウルトラマンは電子コラムの夢を見るか?

タカハシヒョウリの“ウルトラマンは電子コラムの夢を見るか?”
第13回 アニメ『ULTRAMAN』の世界が出来るまで

タカハシヒョウリ

タカハシヒョウリ たかはし・ひょうり

ロックバンド「オワリカラ」のボーカル・ギターであり、ソロ、楽曲提供、プロデュースなど様々なスタイルでも活動する音楽家。また、自身の「特撮愛」が高じて、特撮音楽をバンドサウンドで表現する「科楽特奏隊」を仲間たちと結成。MVでウルトラセブンと共演、「おはスタ(テレビ東京)」に出演も果たす。
その様々な文化への深い造詣と偏愛から、カルチャー系媒体への連載やコラム寄稿、番組出演など多数。
twitterアカウント @TakahashiHyouri

アニメ『ULTRAMAN』ワールドプレミアの会場を舞台に敢行された神山健治×荒牧伸志両監督への取材からスタートしたこの連載。あれから1年が経ち、ついに『ULTRAMAN』の地上波での放送がスタートした。今回は「ULTRAMAN地上波放送記念特集」として、「ヒーローズ」での連載開始から見届けてきたプロデューサーの石塚徹氏、歴代TVシリーズに関わり『ULTRAMAN』のアニメ化にも企画協力として参加した渋谷浩康氏に、アニメ『ULTRAMAN』の舞台裏を聞くとともに、過去に掲載された両監督との対談、原作者・清水栄一先生との対談も一挙同時掲載!

世界的な反響を呼んだ『ULTRAMAN』、地上波へ

タカハシヒョウリ 本日はよろしくお願いします。これまで神山監督、荒牧監督ご両名、原作者の清水栄一さんとお話させていただきましたので、今回は円谷プロのプロデューサーのお二人の視点での『ULTRAMAN』アニメ化のお話を聞かせていただきたいな、と。
早速なのですが、今回の地上波放送はどのタイミングで決まったのですか?

石塚: もともと地上波での放送が決まっていたということは無いんですよ。Netflixさんでのオリジナルアニメシリーズ世界配信は、非常に大きな反響を頂きました。通常、Netflixさんでは次のシリーズの制作が決まるまで3ヶ月くらいの検討時間を要するそうなのですが、かなり初速が良かった影響でわずか2週間でシーズン2のオファーを頂いたんです。こうした反響の大きさもありまして、日本国内でも無料で観れる媒体でより多くの方に見ていただけるように地上波での放送が決定したというような流れなんです。シーズン2の制作にも時間がかかりますし、その間にも皆さまと一緒に楽しめる機会を作りたいという想いがありました。

タカハシ: 地上波用の再編集版ではなく、Netflix版と同じ物が流れると考えて良いんですか?

石塚: そうですね。そこに加えて、Netflix版には無かったオープニングとエンディングを映像も楽曲も新たに作っていますので、そちらも楽しんでいただけるかと思います。本編では3DCGアニメーションで表現されるウルトラマンの変身シーンというのが話題になったのですが、オープニングではなんと「あのキャラ」の変身シーンも登場します! そこも楽しみに見ていただけたらと思います。

渋谷: どのキャラだ!?っていう(笑)。

タカハシ: どのセブンだ(笑)!? 海外での成績が良かったことがシーズン2の制作に繋がったという部分があるという事なのですが、どの地域で大きな反響があったのかという成績のフィードバックはあるんですか?

石塚: 実は、Netflixさんって具体的な数字は出ないんですね。

タカハシ: え、そうなんですか! 製作者にも知らされないんですね。

石塚: テレビなら視聴率とか、そういった数字を提示する配信媒体さんもあるのですが、Netflixさんは非公表なんです。ただ、どの国で反響が大きかったかというのは頂いてまして、APAC(東アジア)地域は非常に良かったというのと、北米、南米、ヨーロッパも軒並み良かったということです。
Netflixの登録者は全体で1.7億人ほどで、そのうちの約7000万人ほどがアメリカだと言われています。なので、北米で人気を博したことが成績に繋がっていますね。ちなみに中国にはNetflixさんは進出していませんので、中国国内の配信媒体での配信となっています。

タカハシ: なるほど、海外での受け入れられ方が少しイメージ出来ました。渋谷さんにもお聞きしたいのですが、この『ULTRAMAN』という作品のどういった部分が世界的に評価されたとお考えになりますか?昔から、「巨大ヒーローはアメリカで受けない」という定説なんかもあったりしますね。