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第13回 Episode10「謎の恐竜基地」

『ウルトラマン』エピソードガイド
第13回 Episode10「謎の恐竜基地」

氷川竜介

氷川竜介(明治大学大学院特任教授)

脚本:金城哲夫 監督:満田 かずほ 特殊技術:高野宏一

(かずほは「禾斉」を1文字にした外字)

氷川竜介

氷川竜介(明治大学大学院特任教授)

1958年兵庫県生まれ。明治大学大学院 特任教授。東京工業大学卒業後、メーカー勤務を経て2001年に文筆家として独立。文化庁メディア芸術祭審査委員、毎日映画コンクール審査委員、東京国際映画祭プログラミング・アドバイザーなどを歴任。主な編著等:「20年目のザンボット3」(太田出版)、「日本特撮に関する調査報告書」(文化庁)、「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」(カラー)など。

解説

 科学文明に支えられた高度成長期の児童向けコンテンツの中でも、推理・SFの分野では「科学者」「博士」が特権的に扱われていた。『ウルトラマン』でも科学特捜隊のコンサルタントとして、岩本博士を中心に科学者たちが協力して分析や解決手段立案をサポートしている。そんな性善説的な科学者とは真逆に、科学のダークサイドの魅力にとりつかれ、結果として悪となる存在がいる。この第10話も、SFの起源である19世紀から繰りかえし描かれてきた「マッドサイエンティストもの」の系譜に属している。

 北山湖で魚が異常繁殖し、科学特捜隊は湖底を調査する目的でハヤタ、アラシ、イデの3人をビートルで出動させた。アラシは特殊潜行艇S21号に装備された音波探知器、水中カメラなどを駆使して探査したが、特に異状は発見されなかった。そこでムラマツキャップの配慮により、3人は湖近くのホテルへ泊まり、プライベートな特別休暇を過ごすことを許可された。