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怪獣プロファイル ケース2「ガラモン」

怪獣プロファイル
ケース12「ジラース」

秋廣泰生

秋廣泰生 あきひろ・やすお

1967(昭和42)年生まれ。鹿児島県出身。
1980年代後半より、円谷プロ製作部/営業部でウルトラマンシリーズや円谷プロ作品を収録した黎明期のビデオ、レーザーディスクの制作(本編映像完パケ/映像特典、封入解説書執筆ほか印刷物全般)を担当。以降、円谷プロ作品のCD制作(曲構成・封入解説書執筆)、DVD制作(映像特典構成・演出、封入解説書執筆)に携わる。
CSファミリー劇場にて放送された、当時のスタッフや出演者をゲストに作品を紹介していく番組『ウルトラ情報局』では全話の構成・演出を担当。
その他、『バラサでブースカ』『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』で番組の構成・演出を、『帰ってきたアイゼンボーグ』ではドキュメンタリーパートの監督を務めた。
現在も、ウルトラマンシリーズや円谷プロ作品のCD、DVD、Blu-rayほか封入解説書執筆や、映像特典制作、書籍の執筆などを手掛けている。

命懸けで撮った? 奇跡の怪獣写真との出逢い

 ジラースは幼少期の筆者にとって“怪獣”としてのただならぬ強烈なインパクトを刻み込んだ存在だった。そこには大きく二つのポイントがあり、まずはそのひとつ、印刷物の中でのジラースとのエピソードから話を進めてみたいと思う。

 第3次ウルトラマンブーム到来の、恐らく小学5年生の頃、何度目(何十度目?)の重版なのか、あるいは改訂新版だったのか、朝日ソノラマ刊の『怪獣大図鑑』を手に入れた。その表紙をめくった裏側(出版物としては“表2(ひょうに)”と呼ぶ。ちなみに表紙は“表1(ひょういち)”と呼ばれる)の全面いっぱいに、真っ正面に向かってカッと口を開き、いましも前進してこようとするジラースのモノトーンの写真が掲載されていた。このジラースの迫真性、そして怪獣としての存在感は、これまで目にしてきた幾多の怪獣の写真とは比較にならない…只者ではない!と、戦慄する様な思いを抱いたのである。そう、怪獣とは空想上の生き物であるにもかかわらず、あたかも地球のどこかで怪獣とカテゴライズされた、ある種の猛獣の写真を命懸けで撮ってきたのではないかと思ってしまうほどの衝撃を受けたのだった。