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怪獣プロファイル

怪獣プロファイル
ケース18「ウインダム」

秋廣泰生

秋廣泰生 あきひろ・やすお

1967(昭和42)年生まれ。鹿児島県出身。
1980年代後半より、円谷プロ製作部/営業部でウルトラマンシリーズや円谷プロ作品を収録した黎明期のビデオ、レーザーディスクの制作(本編映像完パケ/映像特典、封入解説書執筆ほか印刷物全般)を担当。以降、円谷プロ作品のCD制作(曲構成・封入解説書執筆)、DVD制作(映像特典構成・演出、封入解説書執筆)に携わる。
CSファミリー劇場にて放送された、当時のスタッフや出演者をゲストに作品を紹介していく番組『ウルトラ情報局』では全話の構成・演出を担当。
その他、『バラサでブースカ』『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』で番組の構成・演出を、『帰ってきたアイゼンボーグ』ではドキュメンタリーパートの監督を務めた。
現在も、ウルトラマンシリーズや円谷プロ作品のCD、DVD、Blu-rayほか封入解説書執筆や、映像特典制作、書籍の執筆などを手掛けている。

無数の蔵書の中に見つけたウルトラ怪獣の名前から…

「チャンドラー!? ウインダム!?」
 筆者が6年間通っていた小学校の図書館は、入り口から入って正面が司書室、右手が低学年向け図書。左手が高学年向け図書に割り振られていた。基本的に児童はどちらに出入りしても構わなかったと思うが、小学生の時分では、上級生は、もの凄い大人の様に感じて近寄りがたく、筆者も何となくの感覚だが、隣の…いや、向こうの世界に足を運ぼうとは思わなかった。
 そんな一方で筆者は、この時点で既に存在していた『あんぱんまん』(カタカナ表記に非ず、頭に“それいけ!”も無い)なる不思議なヒーローの活躍する絵本に釘付けでもあり、それで充分過ぎる程に、こちらの世界が楽しかった。
 だがやがて、かつての向こうの世界が自分たちのフィールドになる時がやって来た。小学4年生になったのだ。
 驚くべきは、その世界の中に足を踏み入れた時、ある種の“カクテルパーティー効果”の文字版とでも言うのだろうか? ずらりと並ぶ本の背に、真っ先に“チャンドラー”や“ウインダム”の文字を見付けてしまったのだ…あぁ、なんという怪獣脳(笑)。