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Around Z

【Around Z(アラウンド ゼット)】 VOL.6
1966年のM1号

文:清水 節

超特急で大暴走の果て
「私はかもめ」と呟いた
サル顔の人工生命体

『ウルトラマンZ』第20話「想い、その先に」(監督:武居正能/脚本:小林雄次)では、バコさんことストレイジ整備班長イナバ コジロー(橋爪 淳)と、その娘イナバ ルリ(蜂谷晏海)の親子のドラマが描かれた。「キングジョー ストレイジカスタム」を造った技術者の娘は、カナダから帰国した生物学者にして、世界初の「人工生命M1号」の産みの親だった! 父の世代はロボットを、娘の世代はAlife(アーティフィシャル・ライフ)を、という二世代対比がテクノロジーの進化を感じさせるストーリーだ。

将来的には医療にも応用されるM1号細胞を狙った悪の組織との乱闘中、配電盤の電流に触れた細胞が急成長。巨大化して社会の脅威となったM1号の市街地接近を阻止するべく、ストレイジが「バナナだよ!捕獲作戦」やら「ラグビーダブルタックル!作戦」やら「どうだ!目眩し作戦」やら「負けるな!綱引き捕獲作戦」やら「叩いて!踊って!ドン作戦」やらを繰り出し、遊び心炸裂のコミカルな展開になったが、「怪獣を倒すために戦っているんじゃない。命を守るために戦っている」というテーマを再確認する物語は“ウルトラ感動的”だった。