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第21回 episode28「人間標本5・6」

『ウルトラマン』エピソードガイド
第21回 episode28「人間標本5・6」

氷川竜介

文:氷川竜介(明治大学大学院特任教授)

氷川竜介

氷川竜介 ひかわ・りゅうすけ

1958年兵庫県生まれ。明治大学大学院 特任教授。東京工業大学卒業後、メーカー勤務を経て2001年に文筆家として独立。文化庁メディア芸術祭審査委員、毎日映画コンクール審査委員、東京国際映画祭プログラミング・アドバイザーなどを歴任。主な編著等:「20年目のザンボット3」(太田出版)、「日本特撮に関する調査報告書」(文化庁)、「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」(カラー)など。


放送第28話「人間標本5・6」1967年1月22日放送


脚本:山田正弘


監督:野長瀬三摩地


特殊技術:高野宏一

解説

 ウルトラマンは怪獣だけが相手ではなく、知能を有した宇宙からの侵略者とも戦う。その姿形や価値観は地球人とは根底から異なり、作品に厚みをあたえている。今回のダダはストライプ状の身体、次々と変わる顔面など、ひときわ常識を超えた不気味な存在だ。一方で不思議な愛嬌もあり、忘れがたい。しかも劇中では「宇宙人」ではなく「宇宙生物」または「怪獣」と呼ばれ、その点でもユニークである。
——東京から小河内へ向かうバスが、奥多摩にある日向峠で決まった時間に転落するという奇怪な事故が、ここ1週間続発していた。警視庁の依頼で科学特捜隊が調査に乗り出し、ムラマツ隊長とイデ隊員がバスに乗りこむ。やはりこれまで同様、正午の日向峠で転落事故が発生した。