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怪獣プロファイル

怪獣プロファイル
ケース20「ダダ」

秋廣泰生

秋廣泰生 あきひろ・やすお

1967(昭和42)年生まれ。鹿児島県出身。
1980年代後半より、円谷プロ製作部/営業部でウルトラマンシリーズや円谷プロ作品を収録した黎明期のビデオ、レーザーディスクの制作(本編映像完パケ/映像特典、封入解説書執筆ほか印刷物全般)を担当。以降、円谷プロ作品のCD制作(曲構成・封入解説書執筆)、DVD制作(映像特典構成・演出、封入解説書執筆)に携わる。
CSファミリー劇場にて放送された、当時のスタッフや出演者をゲストに作品を紹介していく番組『ウルトラ情報局』では全話の構成・演出を担当。
その他、『バラサでブースカ』『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』で番組の構成・演出を、『帰ってきたアイゼンボーグ』ではドキュメンタリーパートの監督を務めた。
現在も、ウルトラマンシリーズや円谷プロ作品のCD、DVD、Blu-rayほか封入解説書執筆や、映像特典制作、書籍の執筆などを手掛けている。

ダダに起こった最大の事件が固定観念を揺るがす!?

 ※昭和40年代、ダダは「ダダA・B・C」の名前で紹介されていたが、その理由は台本に表記があったことで分かる。現在では、ダダの3つの顔を分類し、個別にA、B、Cとして呼称されている。


 ウルトラマンシリーズの歴史は長い。2021年には、ウルトラマンの登場から55周年というアニバーサリーな時を迎えるのだが、これほどの時間だと、その折々に様々なトピックスも生まれている。それは1966(昭和41)年に芽吹き、育まれた有形無形の様々な意匠が、時代を経るごとに、その時々の風潮や価値観に照らされてきた、興味深い結果でもあるのだろう。
 そんな中、こと『ウルトラマン』案件について、筆者が椅子からズッコケ落ちんばかりに驚いたことがある。それが…“ダダは女の子だったのか!?”事件である。

 時は1980年代の中盤から後半、事の発端はダダの顔を正面から見た時、顔を縁取る様に存在する黒い部分が髪の毛に見立てられ、長髪の人気歌手の風貌にそっくりだと(ある男性歌手だとも、さる女性歌手であるとも)、ささやかれた事に始まる。