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円谷特撮メカ 第3回 「地球平和連合(TPC)所属 ガッツウイング1号」

円谷特撮メカ
第3回 「地球平和連合(TPC)所属 ガッツウイング1号」

平成を代表するエポックメイキングなメカ

円谷プロ作品の中で様々な形で描かれてきた、ファンの胸に強く残っている忘れじの「メカニック群」の数々。それらの魅力を改めて追及・検証してみようという本コラム、その第3回は1996年放送の『ウルトラマンティガ』に登場の、地球平和連合(TPC)が所有する超高性能小型高速戦闘機、ガッツウイング1号を取り上げる。

平成を代表するウルトラメカと言えば? 多くの人がガッツウイング1号の名を挙げるに違いない。イエローという機体成形色も、非常に革新的というか斬新というか、多くのファンの間で論議の的となって、非常にインパクトある円谷特撮メカとなったガッツウイング1号。ちなみに、このイエローというカラーリングには、周囲に警戒を促す意味合いがあり、そのイメージ源泉には某石油メーカーのロゴマークのカラーリングがあったと言う。
ガッツウイング1号については、3つの形態に可変できるという遊びのギミックなどを発展解釈し、バリエーション機を発想して玩具化したことが特長で、映像中においてもその活躍場面が盛り込まれ、メカニックの在り様、存在感、印象度を強く上げたところも印象深い。超高速戦闘に特化したTPCアメリカ支部開発のブルートルネード、武装を強化して攻撃能力を上げたヨーロッパ支部開発のクリムゾンドラゴン(『ダイナ』の時代でも、最前線で活躍していた)をはじめ、GUTS隊長のイルマ専用機(燃える設定だ!)もあれば、訓練用の機体もあったし、細部が改造されたガッツシャドーという機体もあった。そしてファンにとっては、レナ隊員がダイゴ隊員に想いを伝える『ティガ』屈指の名場面の第50話で強い印象を残したマキシマオーバードライブエンジン搭載の実験機・スノーホワイトも忘れ難い機体だろう。
こういったバリエーション機の広がりが見られたのは、長いウルトラマンシリーズや円谷特撮メカの歴史においてもガッツウイング1号のシリーズのみとも言え、その1点においても、ガッツウイング1号は忘れじのメカに呼ぶに相応しいと言うことができる。