TEXT SIZE

標準

円谷特撮メカ
第4回 МAC(宇宙パトロール隊)所属 マックモール

映像中において活躍したことのない幻のメカ

円谷プロ作品の中で様々な形で描かれてきた、ファンの胸に強く残っている忘れじの「メカニック群」の数々。それらの魅力を改めて追及・検証してみようという本コラム、その第4回は1974年放送の『ウルトラマンレオ』に登場の、MACの地底用重戦車、マックモールを取り上げる。

忘れじのメカニック…と言いながら、今回取り上げたお題は、ややハネ気味、非常にイレギュラーなのメカニック選定になってしまったかも知れない。マックモールは、その存在はファンにはもちろん知られている(はずだ)が、映像中においては、1度も活躍したことのない、いわゆる<幻のメカニック>に括られているからだ。同じМAC所属の深海潜水艇マックシャークですら、オープニング映像中にその威容を確認することができるというのに! マックモールはなぜに幻!? いや、たとえ幻で終わったにせよ、語ることが皆無というわけではない。まして、マックモールは決して幻などではない。

実は、円谷プロ作品のメカニック史を広い視野で眺めてみた時、歴史に名前を残していつつも、その活躍が映像中に見られることになく終わったドリルメカが幾つかあることに気づかれるファンもいるであろう。例えば、マックモール同様に映像中には登場しないが、玩具上は再現可能なドリルメカに、『ウルトラマンネクサス』のナイトレイダーが所有するスペシャルマルチロールファイター・クロムチェスターの合体フォーメーションのひとつ、「ディグチェスター」がある。