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円谷の本棚から
第4回「ワールドスタンプブック 怪獣の世界」(講談社刊)

集めて作り上げる怪獣図鑑!

今より少し昔。
多くの特撮ファンにとって、“紙の本”はとても重要かつ、心ときめくアイテムでした。
そんな古き良き時代に、ファンの心を揺さぶり、魂の渇きを癒してきた“本”に焦点を当てていく「円谷の本棚から」。第4回は集めて作り上げる怪獣図鑑!として一世を風靡(ふうび)したアレを取り上げます。

今回取り上げるのは「ワールドスタンプブック 怪獣の世界」。世代人であれば、「おお、アレ!」とすぐご理解いただける懐かしの一品だと思うのですが、ウルトラマンシリーズも開始以来50数年、ファンの裾野も広がって、これをご存じない方もおられるかと思います。ですので、まずは簡単に「ワールドスタンプブック」の解説をしておきますね。

お若い年代の円谷作品ファンの方向けにこの商品を説明するとするならば…「トレーディングカード」ってあるでしょう。世代的には「カードダス」という言い方でピンと来る方もいらっしゃるかも知れません。イメージはほぼコレに近いです。ザックリ説明してしまうと、怪獣のトレーディングカードみたいなものなのです、この「ワールドスタンプブック」。
時は1970年代末の第3次怪獣ブームの前夜。ウルトラマンシリーズが休眠状態にあるなかで、その伝統を受け継ぐ『恐竜大戦争アイゼンボーグ』や『恐竜戦隊コセイドン』といった特撮作品を円谷プロが製作してファンの渇望を癒(いや)し、最初の『スター・ウォーズ』が日本に上陸して話題を巻き、日本にはウルトラマンシリーズがあったじゃないかと再び注目が集まろうとしている、そんな時期の1978年頃、全国の本屋さんに登場したのがこの商品でした。ウルトラ好き、怪獣好き、特撮好きにとっては思わぬ朗報となったのが、この「ワールドスタンプブック 怪獣の世界」だったのです。