TEXT SIZE

標準
円谷特撮メカ 第5回「GUYSオーシャン所属 シーウインガー」

円谷特撮メカ
第5回GUYSオーシャン所属 シーウインガー

ただ1回きりの“幻の活躍”

円谷プロ作品の中で様々な形で描かれてきた、ファンの胸に強く残っている忘れじの「メカニック群」の数々。それらの魅力を改めて追及・検証してみようという本コラム、その第5回は、2006年放送の『ウルトラマンメビウス』に登場の、GUYSオーシャンの攻撃戦闘機、シーウインガーを取り上げる。

前回のコラムで採り上げたマックモールは、設定のみに終わり、映像上での描写が一切登場しないということで“幻のメカニック”と括られてしまっている訳だが、今回のお題であるシーウインガーも、マックモールとは違った意味で“幻の…”とカテゴライズされる存在として記憶されるメカニックであろう。映像上には、ただ1回登場したのみで終わっている。あくまでも扱いはゲストメカニックという範疇(はんちゅう)。しかし、そのあまりにも鮮烈、華麗な描写に視聴者は度肝を抜かれ、脳裏にその偉容が深々と刻まれることになった。おそらく、このシーウインガー登場回となった『ウルトラマンメビウス』第38話「オーシャンの勇魚(イサナ)」を見て、速攻でオモチャ屋に走ったという向きも多かったのではないか。それは実に正しい衝動の発露であり、その選択をしたこと自体、実に自然なもので、その行動を取ったことを素直に賞賛させていただきたい。それほどまでにシーウインガーの活躍は素晴らしかった。その圧倒的な存在感には目を奪われ、胸を突かれた。結果的にこんなベタな表現を用いるしかないのだが、カッコ良かった。ただ1回きりの“幻の活躍”で円谷メカニック史に永遠の1ページを刻むことになったシーウインガー。その翼のきらめきに改めて思いを馳せ、いま一度その雄姿に出会うための短い旅に出てみることにする。

『ウルトラマンメビウス』の作品世界中における地球防衛軍、GUYS(ガイズ)はニューヨーク沖の海上に建造された基地に本部を置くGUYSインターナショナル総本部(劇中では主に「GUYS総本部」と呼ばれる)の下に、3つの組織を設置していると設定されている。大別して、宇宙を守るGUYSスペーシー、公海を守るGUYSオーシャン、南極圏を守るGUYSアンタクティカの3つで、さらにその下に世界主要各国にひとつずつ支部が設けられたCREW GUYSが続く。シーウインガーはこのGUYSオーシャンに正式配備されている攻撃戦闘機である。補足すると、シーウインガーは「GUYSオーシャン仕様のガンウインガー」である。