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円谷特撮メカ 第6回 地球防衛軍 科学警備隊所属 シューターASS」

円谷特撮メカ
第6回 地球防衛軍 科学警備隊所属 シューターASS

ガルウィングドアのスーパーパトロールカー

円谷プロ作品の中で様々な形で描かれてきた、ファンの胸に強く残っている忘れじの「メカニック群」の数々。それらの魅力を改めて追及・検証してみようという本コラム、その第6回は、1979年放送の『ザ☆ウルトラマン』に登場の、科学警備隊の超高速特殊自動車、シューターASSを取り上げる。

現在好評放送中の『ウルトラマンタイガ』に、『ザ☆ウルトラマン』の主人公・ウルトラマンジョーニアスと同郷の勇者であるウルトラマンタイタスが登場して活躍中であるのは既にご存知の通り。今年は『ザ☆ウルトラマン』放送から40年目の記念の年。このメモリアルなタイミングを活かして、『ザ☆ウルトラマン』関連のメカニックについても出来る限り言及していきたいと考えている。その嚆矢(こうし)として今回科学警備隊のスーパーパトロールカー、シューターASSを選んでみた次第である。
シューターASSは科学警備隊に複数台が配置され、隊員たちが地上を移動する際の足として、パトロールその他の任務で使用するだけでなく、対怪獣戦で使用する大型火器のグレネード・ガンディを現場まで運ぶ際にも使われ、普段は隠されているが、運転席からの操作で内蔵武器が飛び出す仕組みになっている(フェンダー上部にレーザー砲が左右に1門ずつ内蔵されているという設定)点から戦闘面での運用も考慮されている多用途車両である。科学警備隊が運用するメカニックのほとんどが航空機であることを考え合わせると、貴重な陸上専用のメカであり、それらの航空機では対応出来ない狭い場所や侵入の難しい場所への到達もこのシューターASSで賄おうとする、つまり小回りの利くメカニックとしての性格付けが持たされていたということも想像されてくる。
車体の設計には流体力学をもとにしている、とする設定があり、このことからは事件発生後にいちはやく現場に駆けつける高速走破性が重視されていたことと、やはり「男の子の憧れの車両」として、風を切って超高速で走るスポーツカー的な印象まで投影、考慮されていたことが窺える(最高時速は850キロとされている)。
ちなみにハンドルは左側と設定されており、つまりこれは、世界各地の地球防衛軍各ゾーンの科学警備隊での運用が想定に入っていることを意味している(もっとも、現在は輸入車と言えど右ハンドル設定のものが増えている情勢なので、右ハンドル・左ハンドル云々などはあまり問題にならないところだ。しかし、国際基準で左ハンドル採用とは…なんとも時代を感じさせる設定ではある…)。