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円谷怪獣のひみつ

円谷怪獣のひみつ

切通理作

(撮影・杉本晋一)

切通理作 きりどおし・りさく

1964年、東京都生まれ。文化批評。『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』『怪獣少年の<復讐> 70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)『山田洋次の<世界>』(ちくま新書)『ポップカルチャー・若者の世紀』(廣済堂出版)『失恋論』(角川書店)ほか多数。『宮崎駿の〈世界〉』(現ちくま文庫)でサントリー学芸賞受賞。2013年12月より、日本映画批評メルマガ『映画の友よ』(夜間飛行)を配信中。それが昂じて初監督作品『青春夜話 Amazing Place』(アルバトロスよりDVD化)、責任編集の雑誌『シネ★マみれ』を作る。

第6回 宇宙人、それは怪獣?

 ウルトラマンシリーズ第3弾『ウルトラセブン』は、基本、外宇宙からの侵略者に立ち向かうという設定の話であり、ほとんどの回に「宇宙人」が登場する。
 この宇宙人は、次の3つのパターンに分かれる。

1 地球人とは異なる姿をしている(地球人に化けたり、コントロールしようとする場合でも、別に「正体」としての姿がある) 
 例:クール星人、ゴドラ星人、メトロン星人等多数
2 地球人と変わらぬ姿かたちをしている(作品の中ではその姿でしか現れない)。
 例・サロメ星人、マゼラン星人マヤ、第四惑星人等
3 作品の中では実体をハッキリ見せない。
 例:バンダ星人、ミミー星人、ペダン星人等
 
 このうち「1」に該当する宇宙人は、さらに二つに分かれる。

1-A 怪獣やメカニックを操り、終始その背後に居る
1-B いざとなれば自ら巨大化してウルトラセブンと戦う

 後者の「地球人とは別の姿を持っていて、巨大化して戦う」宇宙人は、子どものころ観ていた自分にとって、やはりスター格だった。
 ヒーローのウルトラセブン自身が宇宙人であり、普段は地球人に混じって青年モロボシ・ダンとして行動しているが、ことあればセブンの姿に戻り、必要に応じて身体のサイズを変えて戦う。
 宇宙人の側も、同様に巨大なファイターとして渡り合い、自らウルトラセブンを一瞬でもピンチに陥れることの出来る存在には、ライバル感があったのだ。