TEXT SIZE

標準
TRI-SQUAD NOVEL SERIES From TRI-SQUAD VOICE DRAMA 第2回 ザ★ウルトラマンタイタス

連載小説
TRI-SQUAD NOVEL SERIES
From TRI-SQUAD VOICE DRAMA
第2回 ザ★ウルトラマンタイタス

足木淳一郎

イラスト 後藤正行

 ❶

 ウルトラの星・U40。雄大な自然と超科学が同居し、洗練された精神が響き渡る高潔な星……。
 私の名はタイタス。厳密に言えばこの星は私の故郷ではない。

「起きろよ、タイタス。いつまで寝てるんだ」
「ん……」
 聴き馴染んだ声に呼ばれ、私の意識は現実の世界へ戻った。目の前には見慣れた顔。幼少期より共に過ごした友人の顔だ。
「マティアか……。すまない、眠ってしまっていたようだ」
「わかってるよ。だから起こしたんだ」
 そう言ってマティアは白い歯を見せた。
「呆けてんなよ。今日だぜ、待望の入隊日。この日のために筋トレしてきたんだからな」
 マティアは腕に力を入れてみせた。純白のキトンから伸びる腕は鍛えられた筋肉に彩られ、窓から差す薄陽に照らされた様はさながら彫刻のようだ。
「待望しているのは君だけだろう。私は気乗りしない」
「まだ言ってるのか。お前は憧れないのかよ? ジョーニアス、エレク、ロト。宇宙の平和を守る偉大な名前だ」
 このやり取りももう何回目だろうか。マティアに乗せられる形で私も日々トレーニングを欠かさずにはいた。そのおかげか人より堅牢な肉体になってもいる。それは確かなのだが……。
「ほら、いくぞ。——っと、その前に頭、なんとかしろよ」
 マティアが寝グセがついた私の頭をガシガシと掻きながら再び笑った。