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第7回 TEAM EYES所属 テックライガーKS

円谷特撮メカ
第7回 TEAM EYES所属 テックライガーKS

人類がその時点で持ち得る最高性能を誇る機体

円谷プロ作品の中で様々な形で描かれてきた、ファンの胸に強く残っている忘れじの「メカニック群」の数々。それらの魅力を改めて追及・検証してみようという本コラム、その第7回は、2003年に劇場公開された『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』に登場の、新生TEAM EYESの頼もしい翼、テックライガーKSを取り上げる。

テックライガーKSシリーズは、映画『コスモスVSジャスティス』にしか登場していない、ある意味で非常に希少なメカニックである。全長差およそ58倍のファイナルリセッター ギガエンドラ(全長:1600m。ちなみにテックライガーKS-1は全長28m)に立ち向かうという壮絶なる宙間戦闘シーンで活躍した。KS-1には新生EYESの隊長となったフブキとナツキ隊員が、KS-3にはカシマ副隊長が、KS-4にはショウダ隊員が搭乗し、戦闘に参加している。
先にも記したように、テックライガーKSシリーズが戦闘に及ぶところでは、戦う相手が巨大過ぎ、場面自体に非常に壮絶さと悲壮感が漂うことになり(それが演出的な狙いなワケだが)、実際戦力の面でも彼我(ひが)の差は明確であり、テックライガーKSシリーズに何が出来たかを正確に問うことは難しいところがある。しかし、そこだけを捉えて、テックライガーKSシリーズそのものの優劣を云々することは出来ない。何故なら、『ウルトラマンコスモス』という作品世界観の中において、テックライガーKSシリーズはそれまでの様々な劇中登場メカニック群の開発の積み重ねの末の、作品中の人類がその時点で持ち得る最高性能を誇る機体と位置付けられているからだ。逆に考えれば、この時点で地球人類はテックライガーKSシリーズ以外にギガエンドラに対抗できる手段を持っていなかったのであり(ウルトラマンコスモスが助けてくれるとは考えにくい状況であったし、ウルトラマンジャスティスも同様)、敵う敵わないの問題ではなく、求められた結果の出撃であったということが出来る。
その最高性能の部分については、『ウルトラマンコスモス』のメカニックの技術開発史の部分を抜きには語れないので、その歴史の流れを踏まえながら、テックライガーKSシリーズがギガエンドラと戦うのは必然だったという辺りを検証していってみたい。