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『ウルトラQ』エピソードガイド 第7回 Episode1「ゴメスを倒せ!」

『ウルトラQ』エピソードガイド
第7回 Episode1「ゴメスを倒せ!」

氷川竜介

氷川竜介

氷川竜介

氷川竜介 ひかわ・りゅうすけ

1958年兵庫県生まれ。明治大学大学院 特任教授。東京工業大学卒業後、メーカー勤務を経て2001年に文筆家として独立。文化庁メディア芸術祭審査委員、毎日映画コンクール審査委員、東京国際映画祭プログラミング・アドバイザーなどを歴任。主な編著等:「20年目のザンボット3」(太田出版)、「日本特撮に関する調査報告書」(文化庁)、「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」(カラー)など。

解説

 「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二特技監督がテレビの世界に挑戦し、特撮の歴史を一変させた『ウルトラQ』。その記念すべき放映第1話である。「二大怪獣の対決」という点で「本格的テレビ特撮シリーズの幕開け」にふさわしいビッグイベントとなった。
「ここは東京と大阪を結ぶ弾丸道路のトンネル工事現場です。中では沢山の人が、一刻も早くトンネルを完成させようと働いています。今夜はこのトンネルの奥で起こったある事件をお伝えしましょう」
 石坂浩二によるクールなナレーションが終わると、暗闇の中に眼が光り、怪獣ゴメスの身体各部が写し出される。なかなか全身を見せないのが、かえって興味を惹く。ゴメスが卵のような物体を掘り起こしたとたん、パワーショベルが向こうから現れて、操縦者がパニックを起こした。

 毎日新報の新田記者がこれを「トンネルの中にトンネルが出た」と表現した。カメラマンの由利子は写真に撮ればいいと提案し、星川航空のヘリで現場へ向かう。そこは北山市を西へ25キロ、弾丸道路の第三工区であった。
 呼ばれた学者たちは、洞窟の怪物の件にも掘り出された卵状の物体にもコメントできず、マスコミは騒然となる。しかしそこに現れたジロー少年は、物体を古生代のものと推定した。

 万城目と由利子は洞窟内部へと進み、ジローの言葉が気になる新田記者は一平にヘリの操縦を依頼し、桐野市の金峰山にある洞仙寺へ向かった。その裏山で発見されたと和尚が語る古文書には、卵状の物体に加えて怪獣と戦う鳥の絵が描かれていた…。