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怪獣プロファイル ケース2「ガラモン」

怪獣プロファイル
ケース7「ムクムク」

秋廣泰生

秋廣泰生 あきひろ・やすお

1967(昭和42)年生まれ。鹿児島県出身。
1980年代後半より、円谷プロ製作部/営業部でウルトラマンシリーズや円谷プロ作品を収録した黎明期のビデオ、レーザーディスクの制作(本編映像完パケ/映像特典、封入解説書執筆ほか印刷物全般)を担当。以降、円谷プロ作品のCD制作(曲構成・封入解説書執筆)、DVD制作(映像特典構成・演出、封入解説書執筆)に携わる。
CSファミリー劇場にて放送された、当時のスタッフや出演者をゲストに作品を紹介していく番組『ウルトラ情報局』では全話の構成・演出を担当。
その他、『バラサでブースカ』『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』で番組の構成・演出を、『帰ってきたアイゼンボーグ』ではドキュメンタリーパートの監督を務めた。
現在も、ウルトラマンシリーズや円谷プロ作品のCD、DVD、Blu-rayほか封入解説書執筆や、映像特典制作、書籍の執筆などを手掛けている。

宇宙由来の小さな生命体が、
人智を超えて巨大化

 この原稿を書いている数週間前、ネット上に円谷プロが怪獣の名前を商標登録したという記事があがっていた。その名も【宇宙怪獣ムクムク】。筆者の見掛けた記事を読む限りでは、すわ「新作劇場用作品『シン・ウルトラマン』に登場する新怪獣か!?」と、色めき立ったニュアンスを感じたが…もちろんムクムクは『ファイヤーマン』に登場した怪獣であり、このコーナーでの既報の通り『かいじゅうのすみか』プロジェクトのキーとなるキャラクターと言っていい、主役格の怪獣である。その意味では、紛(まご)うことなき令和の新ウルトラ怪獣と言っても過言では無いだろうし、『ファイヤーマン』第19話での初登場から起算するならば、40数年の時を超えた栄(は)えある再デビューと言える。奇(く)しくもこの原稿を書いている時、元キャンディーズのひとり、伊藤蘭さんが歌手としてソロデビューするニュースが入ってきた矢先であった事に、筆者は勝手に親近感とか、離れた別現象のリンクであるとか都市伝説的なところまでを思わずにはいられない(笑)。いずれにしてもムクムクの商標登録の件は、考え方によっては『かいじゅうのすみか』プロジェクトの制作環境以外から情報発信がなされていったとも言える訳で、なかなか今日(こんにち)的な出来事だったと感じるのである。