TEXT SIZE

標準
怪獣プロファイル ケース2「ガラモン」

怪獣プロファイル
ケース8「バルタン星人」

秋廣泰生

秋廣泰生 あきひろ・やすお

1967(昭和42)年生まれ。鹿児島県出身。
1980年代後半より、円谷プロ製作部/営業部でウルトラマンシリーズや円谷プロ作品を収録した黎明期のビデオ、レーザーディスクの制作(本編映像完パケ/映像特典、封入解説書執筆ほか印刷物全般)を担当。以降、円谷プロ作品のCD制作(曲構成・封入解説書執筆)、DVD制作(映像特典構成・演出、封入解説書執筆)に携わる。
CSファミリー劇場にて放送された、当時のスタッフや出演者をゲストに作品を紹介していく番組『ウルトラ情報局』では全話の構成・演出を担当。
その他、『バラサでブースカ』『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』で番組の構成・演出を、『帰ってきたアイゼンボーグ』ではドキュメンタリーパートの監督を務めた。
現在も、ウルトラマンシリーズや円谷プロ作品のCD、DVD、Blu-rayほか封入解説書執筆や、映像特典制作、書籍の執筆などを手掛けている。

時代を超えて愛される、
ウルトラ怪獣の代表格

 この世に生を受けた時が『ウルトラマン』初回放送の終了から約1か月後だった筆者にとって、バルタン星人との初めての遭遇は果たして何時だったのかと記憶を遡ると、朝日ソノラマから刊行された伝説の書『怪獣大図鑑』の表紙イラストであったとみて間違い無い様に思う。ウルトラマンがバルタン星人の右腕を掴み、頭を押さえつけ、更に下方のアントラーを足蹴りしている、南村喬之氏の筆による、あたかも大格闘の瞬間を捉えた様な実に動的な構図のカッコよさたるや…もう筆舌に尽くしがたい。現在の知識で照らし合わせれば、出版社などマスコミ関係者を集めた『ウルトラマン』初の番組宣伝用撮影会(1966年4月1日開催)で設けられていた、ウルトラマンとバルタン星人の対決シチュエーションをヒントにイメージアップさせたものだと分析出来るのだが、今なおそんな事実すら吹っ飛ぶ、一発で男の子たちの心を鷲掴みにした絵であったのは間違い無い。事実、この本は大好評を博して何度も重版されており、筆者が手にした『怪獣大図鑑』(今は残念ながら現存していない)も、恐らくはそうした中の一冊と想像されるのだが、これによって、もの心つく前のほんの幼少期の筆者が、怪獣やウルトラマンの虜になってしまった、その要因であることも間違い無い。