TEXT SIZE

標準
TRI-SQUAD NOVEL SERIES From TRI-SQUAD VOICE DRAMA 第4回 超伝説新章~ウルトラマンタイガは太陽のように~

連載小説
TRI-SQUAD NOVEL SERIES
From TRI-SQUAD VOICE DRAMA
第4回 超伝説新章~ウルトラマンタイガは太陽のように~

飯島幸太

イラスト 後藤正行

 ❶

 光の国に古くから伝わる伝説によれば、二重の光通さぬ暗闇を抜けた先に、もう一つの大宇宙が広がっているという。タイタスとフーマに出会う以前、俺はその神秘の宇宙からやって来た戦士と熾烈な戦いの中で出会い、友情を結んだ。これは、俺がまだ、宇宙警備隊の訓練生だった頃の物語

 巨大な太陽と暗黒のブラックホールの間に位置する星、惑星マイジー。昼と夜とで大きく環境が変わる、自然豊かなこの星は、ウルトラ戦士になる為の特訓をするには持ってこいの、俺だけの秘密の場所だ。
 その日も俺は雄大に広がる海岸線で、1日も早く正式な宇宙警備隊員になる事を夢見て技を磨いていた。
「ふぅ〜、よし! これだけやれれば格闘で俺に叶う奴はいないな! ……と言っても訓練 生の中ではってレベルだけど……」
 この頃の俺は宇宙警備隊の訓練生の中でもトップクラスの強さを誇っていた。それでも父さんが力を認めてくれる事はなかった、その理由は、自分でも分かっているつもりだった。一流のウルトラ戦士達は皆、それぞれに得意技や必殺光線を持っている。しかし俺はまだ、自分自身の能力を充分に引き出せずにいた。
「俺には父さんの血が流れているんだから、きっと能力だって少しは受け継いでいるはずだよな? でも……原子を砕く様なパンチとか、自分のエネルギーを燃やして爆発するとか、なんか全然イメージ湧かないんだよな……」
 俺はモヤモヤした心を落ち着けようと、深呼吸してエメラルドグリーンにきらめく海を見つめた。
「ふぅー、一人で愚痴っててもしょうがないか! 良し! 気を取り直して、今度は光線技の特訓だ!」
 その時だった。突如、空の一部が醜く歪み、その歪みの中心に発生した暗闇の中から、10数体の異形の怪物達が目前に舞い降り立ち塞がった。俺は瞬時に身構え、叫んだ。
「お前たち、一体何者だ! この星になんの用だ!」
 怪物達の先頭に立つ、巨大な異形の右手を持つ男が口を開いた。
「ふん! まさかこんな宇宙の辺境でウルトラ戦士を見つけるとはな。我はグア軍団・外宇宙侵略機械化部隊・戦闘隊長イムビーザ! 貴様を捕らえて偉大なる帝王グア様へ献上する!」