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円谷特撮メカ 第9回 科学特捜隊所属 小型ビートル

円谷特撮メカ
第9回 科学特捜隊所属 小型ビートル

宇宙的、未来科学的な意匠のメカニック

円谷プロ作品の中で様々な形で描かれてきた、ファンの胸に強く残っている忘れじの「メカニック群」の数々。それらの魅力を改めて追及・検証してみようという本コラム、その第9回は、ウルトラマンシリーズ栄光のカラー化作品第1弾『ウルトラマン』に第1話冒頭から登場してファンの目を惹いた航空機・小型ビートルを取り上げる。

小型ビートル。または三角ビートル。雑誌記事などで紹介される時などにこの名前が並列で取り扱われることが今でもあり、どっちが正式な名前なのかと思っておられるファンもいるかもしれないので、最初に解説しておくが、公式上は「小型ビートル」が正式名称として位置づけられており、近年商品化される際もそれに従っている。三角ビートルの名は、あくまでも通称、愛称的なレベルでの扱いだ。では、英語名としてはどうなっているかと言うと、現在公式上は「SUB VTOL」。小型というぐらいだから「SMALL」ではないのか?と思われる(実際、過去には商品パッケージに「SMALL VTOL」の表記が使われていた経緯はある)向きもあろうが、ここで用いられている「SUB」は接頭辞で、下位、亜、半といった意味合いであり、要するに「限りなくビートルに近い機体、副ビートル、ジェットビートルに寄り添うビートル」というニュアンスで呼ばれているということなのである(ちなみに、「SUB VTOL」という英語綴りは80年代末、ウルトラマンシリーズの怪獣やメカニックがガレージキットとして発売され出した頃に、パッケージに用いられだして定着してきた言葉である)。近いというぐらいなら、同じビートルの括りなのに、ジェットビートルと小型ビートルは違うものなのか?という疑問を抱いた方もいるだろう。今回のコラムではこの辺りの部分を中心にして話を進めていくことにしたい。