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TSUBURAYAライブラリー「チビラくん」

TSUBURAYAライブラリー
第1回『チビラくん』(1970年3月30日~1971年9月25日)
日本テレビ系/月曜~土曜:8時5分~8時20分/全78話 ※1話を6回にわけて放送

解説:中落合たかし

ブースカ路線を継承しつつ「夢と笑い」を振りまく快獣ホームコメディ!

円谷プロといえば、巨大ヒーローと大怪獣でしょ!? いやいや、それだけにとどまらない多彩な作品群を本連載で紹介していこう。『ウルトラQ』に端を発する第一次怪獣ブームが終息し、ブラウン管はスポ根ブームの只中にあった昭和45年春。♪1970年のこんにちは~と幕を開けた大阪万博開会式の2週後に、特撮コメディ『チビラくん』は始まった。
対象は幼児を中心に小学校低学年。月曜~土曜、朝8時5分から15分枠の日テレの帯ドラマで、1週6回を1話として全78話を1年半にわたり放送。小学2~3年生だった筆者は、ご機嫌なテーマ曲に乗せたオープニングアニメ(アニメーターは、虫プロ出身の杉山卓)を観終えると登校しなければならず、その日の夕方17時半の再放送で本編を観た。

当時の子供たちは「ぬいぐるみ劇」というジャンルに慣れ親しんでいた。NHK『おかあさんといっしょ』内の三匹の子豚を主人公とする『ブーフーウー』や、日テレ『木馬座アワー』内の『カエルのぼうけん』の主人公ケロヨン、そして日テレのバラエティ『おはよう! こどもショー』のキャラクターであるロバくんは、絶大なる人気を集めた。
ただし『チビラくん』の直接的なルーツは、円谷プロ作品『快獣ブースカ』にある。恐ろしい怪獣ではなく、愛すべきペットのような等身大の“快獣”。人気アニメ『オバケのQ太郎』のようなホームコメディを、特撮も交えた実写で描くというコンセプトだ。